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WING進学スクール
〒902-0074
那覇市仲井真317-5
大孝土建ビル2F
TEL / FAX:098-855-0005



つばさ

■2013年12月号


塾長の応援歌

【中3三者面談】

 12月の第三週の4日間を使って、中3の三者面談を行いました。12月県模試データを基に内申点と現時点での学力、志望校突破のための絶対合格目標点を決めました。絶対合格目標点は各高校の合格者の当日平均点です。入試まで70日残す、現時点で300点満点中、50~60点不足する生徒でも今からの巻き返しで合格ラインに入ることは充分可能です。高校合格は今から、最後は気持ちの勝負です。そして、絶対にあきらめないこと。
 Never Give Up !



【県立推薦入試】

 過去5年間の県立推薦入試の中から県内進学校の競争率を掲げてみました。開邦・理数の3.19倍(H.25年)、向陽・普通の3.20倍(H.24年)を筆頭に超人気校は3倍前後、他の高校も2倍前後の競争率になっています。来年度入試は県内有数の伝統校、首里高校の1クラス定員減を受けて推薦入試から例年以上の激戦になる可能性があります。
 しかし、推薦入試は3年間の中学生活を真面目に過ごしたごほうびであって、ぶっつけ本番で一般入試を受ける生徒より1回多くチャンスが与えられたことです。推薦入試合格はあくまで「宝くじ」が当たった位に考えて、3月の一般入試が本番だと肝に銘じて頑張らなければなりません。推薦入試の中学校内通過は決して合格ではありません。中には、校内推薦で舞い上がってしまい、高校合格と勘違いし1月末の県立推薦不合格後あわてる生徒がいますが、1月末からでは3月の一般入試は間に合いません。1月31日からでは、34日間しかないのです。

 推薦入試は「宝くじ」のようなもの。合格したら儲けもの。それより、3月の一般入試に合格するだけの実力をつけることが肝心です。



【受験勉強】

 「行ける高校より、行きたい高校」へ行くための70日間(12月26日で)。これからが本当の受験なのです。今、受験生となって自分との戦いに勝たなければなりません。塾を休まず遅刻しない生徒で30点、家庭学習を3時間以上する生徒で40点、5時間以上する生徒で50点は現在の点数に上乗せすることが可能です。
 ちなみに、昨年の中3生は現時点(12月の県模試)から最後のWING直前模試までの3ヶ月弱で平均30点以上も点数を上げることができました。中には70点以上もアップした生徒もいたほどです。また科目では、英語・数学の学習をすることはもちろんですが、理科と社会も集中的に学習しなければならない時期に来ています。WINGの対策テキストと一問一答を繰り返し暗記して、理科と社会を得意科目(点数を計算できる科目)にしましょう。



私立中学受験を考える

【いざ受験】

 今日はクリスマス・イブ。塾のまわりでも近隣の家から、今にもジングルベルが聞こえてきそうです。しかし、小6特進クラスの子ども達と固く約束した私は、もちろん今日も明日もクリスマスはおあずけ、当然のことです。クリスマスとお正月がセットでやって来る私立中学の合格発表の日までは何が何でも辛抱、覚悟の毎日です。沖尚中推薦入試も無事に合格し、1月5日からは、いよいよ池田中、沖尚中一般、薬科中と週刻みの入学試験です。体調を崩さず悔いの無い日々を過ごしてもらいたいものです。
 「昭和は遠くなりにけり」と言われそうですが、私には12歳の私立中学受験の記憶が鮮明にあります。愛媛の松山の1月は寒かった。入試の朝、母親がとても温かい?(おこぜ)の味噌汁を作って食べさせてくれたことを今でも思い出します。沖縄といえども1月の入試日は寒い。親の温かさが、子どもには最良の「お守り」になるはずです。



■2013年11月号


塾長の応援歌

【学力の妨げ・全国47位からの脱出】

 11月7日(木)付の沖縄タイムスの第一面に、県教育委員会が県内の小学5年生、中学2年生とその保護者を対象にした生活実態調査の結果が掲載されていました。
 その調査結果から学力の妨げであると指摘されたのは主に次の点です。
①過剰な部活動・・・活動日数がほぼ毎日。活動時間は平日が4~5時間、週末は5時間以上も。これでは子ども達が1日中部活で過ごし、体力の酷使や学習時間の減少などがあり学力の大きな妨げになっている。
②長時間のテレビ視聴・・・母親の帰宅時間が遅くなるほど、またテレビを好きなだけ見られるほど、学力の自己評価が低い。逆に読書時間が長いほど学力は高かった。新聞には書かれていませんが、テレビ以外にも携帯電話によるメール、スマホやパソコンのネットでのゲームも学力の決定的な妨げになっています。
③車依存・・・車での登校が多くなれば、必然的に歩く習慣が少なくなる。体力が低下し生活のリズムが崩れると学習面でもマイナスに影響する。県外では、徒歩通学がほとんど、自家用車での通学は無い。
④夜型社会・・・よく行く外食場所を「居酒屋」と回答した保護者が多くいた。他県では考えられないこと。
以前から指摘されていた内容ばかりではありますが、今回初めて県教育庁がメスを入れ真摯にとらえたことだと考えます。今後、県教育庁が学力全国47位からの脱出のために抜本的な教育改革を実行することを期待します。



【三者面談】

 12月17日(火)から20日(金)までの4日間、中3生を対象に塾内三者面談を行います。学校によっては10日(火)あたりから三者面談を行うところもありますが、せっかく塾内で行うのですから12月県模試(12月7日[土]実施・データは17日[火]に返却)のデータが戻ってから行いたいと考えます。
 また12月の中学校での三者面談は最終的な決定ではありません。最終はあくまでも1月末の中学での三者面談。もちろんこの場では印鑑を押して決定しなければいけません。そのために事前に、1月県模試のデータを基に塾内三者面談を行います。内申点と学力の両面から子ども達の可能性を一緒に考えていきます。是非参加されてください。なお、三者面談の申込書を同封しますので、記入されて申し込まれてください。



【冬“希”講習会】

 師走に入りました。例年NAHAマラソンが終わってからやっと寒さを感じるのですが、今年は、先週ぐらいからずいぶん寒い日が続きます。寒さの中、今年も「冬“希”講習会」が近づいて来ました。6特と中3は当然、受験生ですから、今が頑張り処。他の学年も中学生は学年末テストに向けて、少しずつ少しずつ主要科目(読書・数学・英語)や苦手科目をスタートしましょう。そして、学校の席次の自己ベスト更新を目指そう。  小学生は、クラスによって目標が異なりますが、来年度(4月から)に向けた学習です。また、検定試験の日程も決まりました。数検が1/18(土)、漢検が1/24(金)、英検が1/26(日)です。検定試験は今から学習を始めないと間に合いません。最短でも1ヶ月はかかります。
 冬“希”講習会は塾内生は全員参加です。
 2013年の巳年(へび)から2014年の午年(うま)へ一緒に駆け抜けましょう。



私立中学受験を考える

【クリスマス・正月返上】

 11月下旬に小6特進クラスは三者面談を行いました。現時点での受験校の確認と家庭での学習状況、苦手科目の対策などを話しました。
 県内最難関校の昭和薬科中学を受験する者は、「場馴れと力試し」の意味で1月5日(日)の池田中(鹿児島・受験地は那覇)を受験して下さい。偏差値55の池田中合格者の中から偏差値60の薬科中合格者が出ると考えてください。正月明けの受験ですから、のんびりと正月気分に浸っているわけにはいきません。今年は、クリスマスと正月が1月の合格発表日に同時にやって来ると思って頑張ろう。
 WINGでは、年末年始の休みは31日(火)・1月1日(水)・2日(木)の3日間だけです。新年は1月3日から小6特進入試対策講座を行います。



【池田中学受験】

薬科中と沖尚中の志願票は、WINGでまとめて年明けに学校へ持って行きます。また、池田中の志願票もWINGでまとめて鹿児島へ送ります。ただし、池田中は願書受付期間が年内の12月9日から27日となっていますので注意して早めに準備する必要があります。WINGの締め切りは12月18日です。



【これからの受験勉強】

入試まで一番遅い薬科中でも50日を切りました。この時期で重要なことは、復習と定着の徹底です。受験校の過去問を授業の中でもどんどん解いていきますが、解答・解説の授業を受けて更に家庭できちんと復習と定着ができるかどうかです。復習と定着とは、次に同類の問題が出たら必ず解けるレベルであることです。



【インフルエンザ】

入試時期にインフルエンザが猛威を振るう年があります。入試当日、万全の体調で受験するためにも是非インフルエンザの予防接種を受けて下さい。小学生の場合、2回の接種が必要です。また免疫ができるまで2~3週間かかるそうです。常日頃の努力を無駄にしないためにも、私自身、今月上旬に今年も夫婦で予防接種を受ける予定です。



【6特・三者面談】

12月の月例テスト(全国模試)のデータが予定では12月27日(金)に戻ります。小6特進クラスはこのデータを基にもう一度、年内に三者面談を行います。



■2013年10月号


塾長の応援歌

【WING共通学力テスト】

 今年も3年連続で、10月15日16日の両日にWING共通学力テストを実施しました。対象学年は、小4特進・小5特進・小6特進と全中学生です。
 テストは学年に関係なく同一問題、内容は5年生の全国模試レベルの国語と算数。なぜ、あえて小5の科目内容かと言いますと、この学年の内容は小学生の学力の中心であり、中学生にとっても全科目の基本中の基本であるからです。
 中学生の学力の伸びしろはこの2科目の出来不出来にかかっています。国語の読解力のある子どもは、英語・数学・理科・社会もできる可能性が高いと言えます。算数のできる子どもは数学になってもできます。しかし、算数でつまづいて苦手意識を持ってしまうと数学は尚更難しくなります。
 全体での個人成績は、ベスト10タイの中に中3と中2がそれぞれ4名ずつ、中1が2名、小6が1名という顔ぶれでした。
 また、学年別平均は小6特進がトップだということは当然のことだと思います。県内最難関の私立中学受験を目前に控え、今、塾内で一番頑張っているクラスです。
 それと比べて、高校受験を目指して、受験生に成っているはずの中3が学年別平均が中2・中1よりも低い第4位はあまりにもなさけない結果です。今こそ目覚めなければいけません。
 受験生としての意識改革を最大限求めます。



私立中学受験を考える

【私立入試説明会】

 去る10月27日(日)にWINGで私立入試説明会を行いました。対象は、小学特進クラスと中学3年生です。参加校は、昭和薬科中・興南高・沖縄尚学中・高でした。各校の担当が入試と学校の特色・教育方針を説明しました。最後に私の話として、学力を踏まえた子供の四つの転機(中学入試⇒高校入試⇒大学入試⇒就職)の話と実力養成講座の説明を行いました。今回は授業(6特は国語・理科、中3は数学・英語)に続いての説明会でしたので、長時間子ども達はよく頑張ったと思います。ご父母の皆様ともどもお疲れ様でした。
 毎年、この説明会が受験勉強のスタート合図と位置付けています。今年もいよいよ始まりました。受験という名の自分自身への挑戦が私も空海(真言宗の開祖)の四国八十八ヵ所巡りの理念である「同行二人」から、最後まで子ども達と一緒に挑戦します。
 さあ、幕は下りた。君たちの未来は無限だ!



■2013年9月号


私立中学受験を考える

【薬科中合格率の分析】

WINGの特進クラス(小4~小6)で毎月受験している全国模試(月例テスト)の追跡調査データより、昭和薬科中学の昨年度の偏差値別合格率一覧表を作成しました。
 薬科中の合格目標偏差値は60です。今年度より沖尚中とのダブル受験が可能となり、今年の受験者数は微増となりました。来年、平成26年度入試では、更に増加する可能性もあります。
 ここで使用している偏差値は、一年間の平均ですが、特に10月からのラスト3回は直前なので、より信頼度の高い偏差値になります。
 受験はこれから、「コツコツが勝つコツ」、一日一日を大事にして目標校合格を勝ち取ろう。尚、全国模試としてWINGが使用している月例テスト(育伸社)は、県内のほとんどの進学塾で使われているものです。





■2013年8月号


塾長の応援歌

【夏休みの締めは・・・】

 長いようで意外にあっという間に終わってしまう夏休み。今年も思う以上に早く過ぎたのではないですか。過ぎし日は決して帰ってはきませんが、やらなければいけないことが残ってはいませんか。そうです、夏休みの宿題(課題)です。
 必ず提出しましょう。今からでも間に合う科目もあるはずです。


【文理両道】

 十代の子ども達の目標に掲げる言葉に「文武両道」があります。学問とスポーツを一生懸命頑張れということです。とてもすばらしいことです。
 世の中が必要としている人材は、柔軟な発想ができる人だと思います。発想は、持っている知識と知識を結びつけて組み立て思いつくことです。文系(国語・英語・社会)だけではいけません。理系(数学・理科)だけでも駄目です。文理両方の知識を組み合わせることが必要です。そうすることによって深く・より精度の高いアイデアになります。私は理系だ。僕は文系だ。と決めないで、五教科をまんべんなく学習しましょう。理科と社会は根本は同じです。英語と同じくらい、数学は大事です。国語は英語・数学・理科・社会をつなぐ架け橋です。そして学習の中心にあります。「文理両道」を目指して、世の中が必要とする人間になって下さい。





■2013年7月号


塾長の応援歌

【伸びる子どもの条件】

 学力は家庭のサポートが大きなウェートを占めています。伸びる子どもの条件は、家庭が学力の重要性を充分理解していることです。学力は一過性のものでは決してありません。社会に出てからも生きている上で大切です。そういう意味では一生ものとなります。
 また、受験はあきらめないこと。私立中学受験も高校受験も「受験はこれから」です。あきらめなかった者だけに勝利の女神は微笑むのです。


【土・日は学校の宿題の日】

 夏休みは必ず宿題(課題)が出ます。これは即、その学期の成績に入ります。通知表(内申点)をとるためには、全科目必ず提出しなければいけません。
 2学期制(前・後期制)の導入で、学校によっては8月下旬から登校するところもあります。WINGの夏希講習会は8月23日金曜日まで、8月26日月曜日より夕方からの通常授業になります。学校の宿題(課題)を仕上げる曜日は授業のない土曜・日曜です。
 夏休みの最初から、きちんとした計画を立てて後であわてないようにしましょう。土・日は学校の宿題の日。くれぐれも忘れないように。


【学校の進路相談】

 各中学校で三者面談が行われます。この三者面談の内容ですが中三と中一・二とでは大きく異なります。
 高校入試を控えた中三生では当然、受験校の絞り込みになります。しかし、7月の三者面談は一回目の面談です。最終決定は年明けの一月末の三者面談ですから、今からの頑張りによっていくらでも変わります。
 「県模試」の判定が7・8月は、例えE判定であっても、合格の可能性はまだまだ充分にあります。また、学校の進路指導には決定的な落ち度があります。それは子どもの実力(入試での得点力)には触れず、内申点だけで進路指導を行うことです。高校入試は、学特定の高校以外は入試得点と内申点がおよそ半分ずつの割合で合否を決めます。内申点は定期テスト(中間・期末)の点数を基準にその他の要素(提出物・授業態度・出欠など)を加味してつけます。しかし、テスト直前の一夜漬け勉強でも充分に高得点が可能な定期テストは、決して本当の実力ではありません。
 また、過去のその中学校内の卒業生のデータとの比較による合否判定ですから、データが少なく信頼性に欠ける場合があります。  校区外の高校を志望する場合などは、ほとんどデータがないこともあります。これが学校で行われいてる進路相談の現状です。



私立中学受験を考える

【平成26年度入試】

平成26年度の私立中一般入試日が決まりました。1月5日(日)池田中(鹿児島・受験地は那覇会場)、1月12日(日)沖縄尚学中、1月19日(日)昭和薬科中です。受験校の日程が決まり、これからは受験生となって「日々精進」「日々決戦」となります。あきらめるな!!受験は、今からです。


【私の私立中学合格体験記】

 夏休みが始まりました。6週間ほどの日数です。しかし、この6週間はやり方によっては今後の受験を大きく左右します。「たかが42日、されど42日」なのです。恥ずかしながら、7月の通信では毎年「私の合格体験記」を載せています。これは、沖縄が本土に復帰する前年の私の記録です。
 もうずい分昔の話ですが、当時私は小学6年生でした。西日本では難関校といわれる愛光学園(私立・六年一貫教育)を目指す受験生でした。算数・国語・社会は合格圏に入っていました。しかし、理科には全く興味を示さず、模擬テストではいつも100点満点中、20~30点。夏休みを前にしたある日、塾長から、「森、お前の合格は理科次第じゃけん。このままでは落ちるぞ。」と言われる始末。自分自身が決めた私立中学受験。後には引けない事態でした。
 理科克服のため、基礎からもう一度やり直そうと親に頼み込んで、一番分厚かった理科の「力の5000題」(私立中学入試のバイブルと言われた)を買いました。進め方は家庭で復習中心。最初の1週間ぐらいはあまり進みませんでした。ただいたずらに時間が経過するだけで。しかし10日余り過ぎた頃から、習慣ができたのか、1日10ページ以上進みました。週3日の塾の日以外は、朝から晩まで何かにとりつかれたように、食事も忘れるほど、「理科」ばかりやりました。
 この年は、大好きな海水浴(実家の前は海)も釣りも蝉採りも我慢して。夏が終わる頃には、600ページにも及ぶ「力の5000題」と全国・私立国立中学入試問題集の理科を一通り終わらせることができました。9月の公開模擬テストでは苦手な理科で80点以上とることができました。1月の入試まで結局3回の「力の5000題」を終えることができました。
 合格発表の日、掲示板に「受験番号 189 森 公政」の文字を見つけた瞬間、思わず手に持っていたカバンを放り投げ、万歳したことを覚えています。側で母が目を真っ赤にしていたのがとても印象的でした。大の苦手(興味がなかった)だった理科が、夏の頑張りで克服でき、見事に合格することができました。
 苦手科目を克服することで「奇跡の第一歩」が始まるのです。
 2013年の夏休み!!



■2013年6月号


塾長の応援歌

【開校16周年】

 1997年(平成9年)7月1日に開校したWING進学スクールは、今年16周年を迎えました。
この16年で1226名の卒業生を高校・私立中学へ送り出すことができました。これもひとえに地域・ご家庭の皆様のおかげです。  今後ともWING進学スクールをよろしくお願いいたします。



■2013年5月号


塾長の応援歌

【家庭学習ノート】

 以前にもこの応援歌で指摘した各小・中学校の「家庭学習ノート」の功罪について、教育庁の方から改善命令が出されました。 一冊のノートに一日1~2ページ、どの教科で何をやってもかまわないというのが前提の「頑張りノート」。実際の内容は、自分の知っている漢字や英単語の羅列、あるいは教科書やワークの丸写し。それではあっという間にノルマのページ数は終わってしまいます。
 その上、同じ一冊のノートに5教科をやっているので関連性がなく復習しようにもできません。ノートは本来大事なことを書き写し、 後で復習して頭に定着させるためのものであるはずなのにまったくその役目になっていません。
 また、提出先もクラス担任なので、特定の科目(担任が教えている科目)以外は何をやっているのか判断がつかない中での出したか、 出さないかのチェックのみに終始してしまいます。
 これでは学力向上には決してつながりません。
 教育庁の改善命令では、学校でやった授業の内容についての復習をやるようにとの指示でした。しかし、科目ごとにノートを分冊することも同時に指示しないと効果は薄いと考えられます。
 一方今年度から、那覇市の仲井真中学では、「家庭学習ノート」が1教科1冊ずつの5冊になりました。
また、ノート提出先も各教科担当教師になりました。一年後、この導入により仲井真中学の学力がどれ位向上したかすごく楽しみです。
 ちなみにWINGでは各教科ごとに、「WING専用ノート」を1冊ずつ持ってくることになっています。後から復習するためのノートです。


【英語教育について】

 グローバル化が進む中で、日本の教育は今後いろいろな方面で大きく変わると言われています。 その中で英語は、最優先事項です。今年度から、高1の英語では、原則、英語のみで授業を行うと謳われています。実際問題、各高校、各担任によってまちまちのようですが、近い将来、完全実施は間違いなさそうです。
 最近、ある私立の六年一貫教育校におじゃましました。その時バイリンガルによる英語授業を参観したのですが、理解できてる生徒とそうでない生徒の存在がはっきりと判りました。なぜ理解できないのか。 そのバイリンガル教師の使っていた単語は決して難しいものではありませんでした。答えはただ一つ、単語を知らないからです。英語は言葉です。アメリカの幼稚園児は英語を話します。それは毎日使っているからです。なぜ日本人が英語ができないか。できないのでは決してありません。 使わないからです。日常生活にあまり必要ないからです。
 しかし、それでは決して英語は出来るようにはなりません。毎日使い、毎日聞けば必ず英語はできだします。毎日15分でかまいません。
 英語を五感を使って、目で見て、声を出して、耳で聞いて、手で書きましょう。一つの単語を10回ずつ。そうすれば単語は頭に残ります。
 そして、英語を聞きましょう。
 CDやiPodで英語だったらなんでもかまいません。毎日聞いて耳を慣らすことが大切です。
 中学生のうちから、英語に親しんでおかなければ、高校入学後、英語のみの授業には歯が立ちません。 英語教育は今後急速に変わって高度になります。
 中学英語を得意にしておかなければこれからの英語教育に対応できません。


★ 私立中学受験を考える ★

【大人になった君へ】

 このコーナーも今年で11年目に入ります。2003年の4月号に新連載が始まりました。この年はWINGが本格的に中学受験に参戦した年でもあります。
 初年度の2004年この年は昭和薬科中に2名、沖縄尚学中に3名の合格者を出しました。今年度入試までの10年間で、昭和薬科中23名、沖縄尚学中に30名、2006年度から参戦した池田中には30名の合格者を出すことができました。
 今回は私立中学進学者の中から、特に印象に残っている生徒について書きたいと思います。  彼がWINGに来たのは中学入試まで、あと10か月もない三月の終わりでした。算数をやらせれば四則計算は間違いだらけ、国語を読ませれば、満足に読めません。案の定四月の全国模試(月例テスト)をやらせれば、算数は100点満点でわずか8点、正答したのは大問1の計算問題が2問という状態でした。
 しかし、彼には真面目さと明るさがありました。そして、何よりも家庭の協力体制が万全でした。
 講習会などで弁当持参の時は愛情のこもった手作り弁当。体のことを考えて、野菜たっぷり、ご飯は十六穀米。両親の躾を忠実に守って、弁当の前には念入りに手を洗っていました。素直な彼はめざましく学力をつけてきました。その結果、難関と言われる沖縄尚学中の後期入試に合格し、沖尚へ入学しました。
 それから七年の歳月が経ちました。あのWINGに入会時、算数が8点しか取れなかった彼が、一年間の浪人の後、国立・宮崎大学医学部医学科に合格したのです。おめでとう!KF君。そして、君のご両親と家族に最大の拍手を送ります。
 中学入試は「家族の入試」と言われます。
 まさにその通りだと思います。人の心の痛みの判る医師になって欲しいと思います。
 本当におめでとう。



■2013年4月号


【講師・スタッフ紹介】

 今年から開設した高1特進クラス。この開設を殊の外喜んだのは国語担当のあきら先生ではないのでしょうか。現役小説家のほとばしる言霊が子ども達の国語力向上に必ずつながると思います。国語は全ての科目の土台、WINGの教壇に立って2年目の「あきら先生」に期待して下さい。  理系は、四国の片田舎、高知の大学・大学院で研究室にこもっていた、かず先生です。無理やり沖縄に連れて来て3年目になります。実は私の妹の長男。いわゆる甥にあたります。今年は、彼にとって人生の大きな転機を迎えます。結婚して心身共に充実して教壇に立つことでしょう。  文系担当は、さき先生。私との出会いは、15年前です。何を隠そう、WINGの卒業生なのです。中学時代から優秀な成績で、県内最難関高校も狙えたのですが、高校は英語科を選択、現役で琉球大学へ進学しました。大学在籍中から、いつかはWINGの講師になってほしいと願っていました。持ち味の熱心さと根気強さで子ども達をぐいぐい引っ張ってくれます。
 外見から初対面の方は驚くかもしれませんが、「おにぎり」を握り続けて16年。この人を抜きにしてはWINGを語れません。WINGのお母さん・玲子さんです。年齢はヒミツです。この年齢でと言ったら失礼ですが、漢検2級・数検3級・英検5級の頑張り屋です。ある程度の年齢を過ぎた「おばちゃん」でもやれば出来るということを身をもって証明してくれました。数検と英検はもっと上を目指して勉強中です。
 最後にWINGの塾長は私、森 公政です。愛媛の松山から沖縄に来て27年目。そして、ついに愛媛で過ごした26年間を沖縄生活が超えることになります。新婚旅行で沖縄に来て、沖縄の魅力に取りつかれ、現在に到ります。趣味は読書と旅行と下手なゴルフです。
 この5名で、元気一杯、夢一杯でやって行きます。
 よろしくお願いします。


【真の学力をつけるために】

 WINGでは、「真の学力」(本当の実力)を測るために全国模試、県模試(中3生)を行います。内申点をつけるための定期テスト(中間・期末)では本当の学力は判りません。それらのテストが「一夜漬け」で充分に高得点が取れるからです。全国模試では、100点満点中で中1・中2のものは各科目平均点が60点位、中3で55点位になります。県模試では、5科目300点満点で、130~150点位です。中3生が行う、県模試では正解率が43%~50%位で、半分取れるかどうかです。これは問題が必ずしも難しいという訳ではありません。基礎学力(小学校の国語と算数)を固めて中学へ進学していないことと、テスト前10日前後で対応できる中間・期末の定期テスト対策しかできていない生徒があまりにも多いからです。
 WINGは、内申点を取るための定期テスト対策も万全の体制で行いながら、中学・高校・大学受験につながる「真の学力」をつけるための授業・問題演習を行います。高校進学後も、入学した学校の授業についていくことができる学力をつけることが目標です。子ども達の「夢」実現のための「夢先案内人」でありたいと考えます。




■2013年3月号


塾長の応援歌

【データは語る】

 今年の大学入試では、卒業生から旧帝国大学の名古屋大学と九州大学に、また県内最難関の琉球大学医学部医学科に合格者が出ました。琉大の医学部医学科は4年連続の合格者で、1年次から6年次までに合計7名の在籍者がいることになります。医師の卵である医学科は東大や京大に準ずる偏差値が必要であり、全国最難関です。
 県外国公立大学や難関私立大学に合格した卒業生達の中学時代の成績データ(全国模試)を調べるといずれも共通点があります。
 それは、中学3年時に5教科の中に苦手科目を作らず、その中で英語・数学・国語の3教科が得意科目になって中学を終えたことです。これが高校へ進学後の基礎学力であり、大学入試に向けた第一歩であると言えます。
 中学で英語と数学に力を入れなかった生徒は、高校の英語と数学についていけません。活字を読む(読書)習慣のない生徒は国語が理解できません。いかに中学時代の学習習慣が大事かと言うことになります。


【今年の入試から】

 1月に行われた大学センター試験で国語と数学が難しくなったとの指摘がありましたが、今年度の県立入試でも国語と数学が難化したとの声が大多数でした。今の段階で、国語と数学は各々10点位平均点が下がるのではないかと言う予想さえあります。
 また、来年度から高校2年生が使用する教科書の内容が文部科学省から3月26日に発表されました。平均で15%教科書のページが増えますが、その中で国語30%・数学28%・英語21%と主要3教科の増加率が軒並み高いものとなっています。
 これらは、「ゆとり教育」で壊滅的になった子ども達の学力を早急に立て直す文部科学省の強い意思が見てとれます。


【WINGの検定試験の取り組み】

 昨年度漢検に続き、8月から数検を1月から英検を準会場として実施しました。漢検39名・数検27名・英検19名の合格者を出しました。今年度も、3検(漢検・数検・英検)を基礎学力向上の一環として、しっかりとした対策を行っていきます。



■2013年2月号


塾長の応援歌

【進化した君達へ】

 今、壁一枚はさんだとなりの教室で、中三生は最後の「WING直前模試」を受けています。今日は2月24日(日)、県立入試まであと11日。廊下にはられている各自の志望校と合格目標点に向かって懸命に答案用紙に向き合いペンを動かしています。やんちゃな子が多かった今年の中三生。ハラハラドキドキの連続でした。一生懸命に接しているのに、なかなか受け入れてもらえずワジワジした時もありました。
 そんな彼らが、少しずつ変わりだしました。今では、休憩時間までも、理科・社会の一問一答とにらめっこしたり、友達同士で問題を出し合ったりとすっかり受験生になっています。
 精神的にも肉体的にも一番苦しく辛い時期ですが、ゴールはもうそこに見えています。最後まで決してあきらめることなく、頑張れ。  16期生全員が3月14日(木)、最高の笑顔で「合格」の報告をしてくれることを心から待っています。


サクラ咲く 君の笑顔を 待つ身かな

塾長


【国語力が学力の決め手】

 学力を向上させる上での基礎は国語力(読解力)です。英語・数学・理科・社会これらの科目は全て日本語で書かれています。その日本語が正確に理解できなければ正答にたどり着くはずがありません。まずは国語力を高めること。そのためには、ご家庭での読書週間と家族そろって新聞を読むことをお勧めします。
 WINGでは3月の授業では英・数・国の主要三科目を、毎回授業として行います。中学入試・高校入試・大学入試を問わず国語力の差がそのまま合否の差になる可能性も高いのです。
 国語担当の玉代勢 章先生は国立の超難関大学である一橋大学法学部卒業のエキスパートであり、現役の小説家でもあります。又、作文指導においてもはなばなしい実績を上げています。
 国語力を上げ学力の基礎をしっかり固めましょう。


【小4特進クラス】

 小4特進クラスは4月より開講します。今年度の私立中学入試は、例年同日で行われていた沖縄尚学中と昭和薬科中の入試日がずれたため、両校受験が可能になりました。実際、沖尚中は受験者が大幅増となり、また薬科中もわずかながらも増加しました。この形態が26年度も続くのであれば、学力上位者の両校受験の割合が高くなり、薬科中の更なる合格ボーダーラインの上昇が考えられます。そうなった場合にも充分に対応するために小4特進クラスを開設し、3年計画で基礎からじっくり、無理なく、中学受験に臨んでいきます。

自分に負けるな!!


【高1特進クラス】

 高1特進クラスを4月より7月までの期間限定で開講します。この講座は、県立の進学校、開邦・那覇国際・向陽・首里・那覇の5校に進学する生徒のためのものです。公立の中学校から県立上位校へ進学する生徒の多くは、学力のギャップにとまどい、なかなか高校の授業についていけません。そのため入学早々に「落ちこぼれ」てしまう場合もあります。WINGでは、卒業生とその友達を対象に、英語・数学・国語(古典)の3科目に絞りこみ高校生活へのスタートダッシュを支えます。この講座で高校生活の学習習慣のリズムをつかんでもらえたらと思います。



■2013年1月号


塾長の応援歌

【八百四十時間】

 平成25年度入試は猛スピードで「県立一般入試」の日に近づいて来ました。1月31日(木)で3月7日から始まる入試まで、あと35日(840時間)です。5週間という日数は短いと考えるかもしれませんが、使い方次第ではかなりの学習時間を作り出すことができます。1日24時間、これだけは皆平等。
 一日一日を大事にし、悔いのない受験勉強・中学生活を過ごして下さい。


【合格目標点】

 1月県模試のデータを基に、中三生全員の受験校に対する「絶対合格目標点」を決めました。高校入試の競争率・難易度は学校によって高低がありますが、WINGの合格目標点を本番でクリアできれば合格です。競争率に一喜一憂するのではなく、自分の「合格目標点」を突破することに全力をつくしましょう。


【特訓、特訓また特訓】

 WINGでは、1月27日(日)から毎週日曜日に午後1時から5時40分まで、5週連続で「WING直前模試」を行います。これにより一週ごとの学力の伸びの確認を行います。また教科ごとの時間配分と「自己採点」の練習を行います。
 さらに、2月2日(土)より毎週土曜日は、通常時間を使って、「特別強化クラス」と「弱点科目対策クラス」、開邦高校受験生には「付加問題対策講座」を五週連続で行います。時間は午後1時から5時30分まで。休憩をはさんで通常授業(6時から10時)を行います。
 合格の分かれ目はやはり受験勉強時間です。「合格目標点」との点差の開きにもよりますが、5時間の家庭学習(塾の授業のない曜日)が平均的な勉強時間と言えます。過去15年間の卒業生たちの1月の県模試から3月の入試本番までの平均的な点数の伸びは35点アップ(300点中)です。中には100点以上あげて合格した生徒もいます。
 あと840時間。「夢」実現のための自分自身との戦いです。

自分に負けるな!!


★ 私立中学受験を考える ★

森 公政

【中学受験のポイント】

 中学入試で本当に重要な科目は、国語と算数です。
配点も高く、入学後、授業を理解する上ですべての科目の基礎学力になります。
 国語は読解力があるかどうか、読書好きかどうかです。ただし、小説ばかり読んでいるお子さんは「小説文」は得意でも、「論説文」は苦手というケースがあります。小説だけではなく新聞のコラムなども日頃から読む習慣を付けたいものです。地方紙(沖縄タイムス・琉球新報)のコラムは全国紙に比べるとずっと詠み易いので、小学校高学年、特に私立中学を目指すお子さんには読ませたいところです。
 算数は「数の遊び」ができるかどうか。この「あそび」が柔軟な発想を創ります。教科書・テキストだけではなく、生活のまわりにある「数」に興味を持つ子どもは算数が得意になります。カレンダー・時計・買い物(お金)・年齢など、これらは全て「数」です。また計算力も大きな中学受験の柱となります。迅速で確実な計算力、これらを小学校の5年生までに身につけたいものです。



■2012年12月号


塾長の応援歌

【受験生に成れ】

「いける高校より、行きたい高校」へいくための78日間(12月19日で)。これからが本当の受験です。今すぐ受験生となって、自分との戦いに勝たなければなりません。現在の学力は、ほとんどの生徒が平均で50点ぐらい合格目標点を下まわっています。塾を休まず遅刻しない生徒で30点、家庭学習を2時間以上する生徒で40点、4時間以上する生徒で50点は現在の点数に上乗せすることが可能です。(300点満点で)
ちなみに、昨年の中三生は現時点(12月の県模試)から最後のWING直前模試(2月最終日曜日)までの3ヶ月弱で平均50点も点数を上げることができました。中には100点以上アップした生徒もいたほどです。また、科目では英語・数学の学習をすることはもちろんですが、理科と社会も集中的に学習しなければならない時期に来ています。WINGの対策テキストと一問一答を繰り返し、繰り返し暗記して、理科と社会を得意科目(点数を計算できる科目)にしましょう。


【推薦入試】

各中学校で校内推薦が決まりました。しかし、ここで肝に銘じておかなければならないことは、決してまだ高校に合格していないということです。校内推薦イコール高校合格ではありません。特に、進学校の開邦・那覇国際・向陽・首里・那覇の推薦入試の倍率は、例年高く、二倍~三倍ぐらいになります。これは三月の一般入試に比べるとかなりの狭き門と言えます。
毎年、校内推薦されて「合格と勘違い」し、後で泣きを見る生徒がいます。今から一月下旬までの貴重な時間は二度と取り戻せません。推薦入試は「宝くじ」のようなもの。合格したら儲けもの。それよりも、三月の一般入試に合格するだけの実力をつけることが肝心です。


★ 私立中学受験を考える ★

森 公政

【入試まで30日を切ったら】

薬科中学入試まで30日を切りました。これから入試日までの限られた日数でやるべきことは、復習のみです。新しい単元、手つかずの問題を解くことは時間の無駄です。小学校5年生からやってきたテキスト、全国模試、中学校の過去問をもう一度解き直しましょう。何冊にもなったノートを見直すのです。最終的には頭のノートに書きこむために作ったノートなのですから。国語・算数・理科・社会の4科目の総復習の時間にあてるのです。覚えなければいけないことを確実につぶすことが合格への道につながります。毎日毎日あわてず、あせらず見直しをすることです。


【早起き】

受験日までのカウントダウンがまもなく始まります。中学入試の開始時間は早い。ほとんどの学校が午前9時からの開始です。入試開始の3時間前には起床しなければ、頭は働いてはくれない。朝食を確実にとって脳にエネルギーを与えよう。今から早起きの習慣をつけておかなければならない。帰国した海外勤務の商社マンや大使館員の時差ボケが治るのに2週間は要すると聞く。習慣を改めるのは時差ボケと同じだと思う。明日から始めなければならない。自分の夢実現のために。


【9年ぶりに】

12月2日(日)は第28回NAHAマラソンでした。私は教え子との約束を守るために、9年振りに参加しました。当日はあいにくの雨。スタート時間の30分前はどしゃ降り、その後も雨足は衰えず、カッパを着てのスタートとなりました。 今年のNAHAマラソンは、予定通りのショートコースになりました。奥武山から塾までの7.3kmコース。午後から 小6特進と中3生の実力養成講座があることを言い訳に通算30kmぐらいしか練習していない私にとってはなかなか手強い距離でした。しかし、一度も歩くことなく久し振りにジョギングの気持ちよさを味わいました。そして、またジョギングすることの楽しさを思い出しました。来年は、必ず42.195kmを完走するぞ!!
密かに誓った塾長でした。



■2012年11月号


塾長の応援歌

【冬希講習会】

WINGの講習会に用いる「き」の字は「希」を使います。これは、春希は春に学力向上をのぞみ、夏希は夏の学力向上、冬希は冬の学力向上をのぞみ、ねがうという意味です。 今年も12月26日(火)から1月8日(火)までの期間、冬希講習会を行います。


【冬希講習の目的】

同じ冬希講習会でも目的は学年によって全く違います。受験生である中学3年生は、高校入試に向けた三年間分の総復習と中学校での最後の定期テスト【総合テスト】の二段階の勉強をする必要があります。中学三年間分の総復習は、英語・数学・国語・理科・社会の5科目、これを中一・中二・中三の三ヶ年分ですから5科目×3ヶ年で15科目を勉強することになります。3月の県立一般入試まで、12月7日(金)であと90日です。90日間で15科目仕上げるということは、たった6日間で一科目一年分の教科を仕上げるということです。例えば、社会でいうと地理の教科書一冊を6日間で総復習することになります。よくよく考えると、ものすごい量の勉強をしなければならないということです。 もう一つは、【総合テスト】の勉強です。年明けの一月七日(月)から各中学校で実施される【総合テスト】は中学校で行われる最後の定期テストです。そして、このテストで全ての内申点が決定されます。テスト範囲はほとんどの科目で中三の一学期から習ったところまでの内容になっています。 ここで考えていただきたいのは、先に二段階の勉強と述べましたが、先ずは総合テストに向けての勉強をスタートすることです。この一ヶ月余りで中学三年生の内容を仕上げる。 そして、総合テストが終了後、今度は中一から中三まで三年間の総復習に二ヶ月間かけるというプランです。英語・数学は基礎力の積み重ねの科目です。しかし、三ヶ月前にして、また総合テストを前にして一からやり直せとは言ってられません。中三の内容をじっくり時間をかけて学んでいくと、その下にある基礎の部分(中一・中二内容)も理解できるようになります。要はこの際、見方を基礎学力段階から見るのではなく上から全体を見るのも一つの作戦です。 中三の総合テスト対策は、冬希講習会だけでは時間は絶対に足りません。今から、12月の始めからスタートしなければいけません。必ず家庭学習が必要です。これからの日数計算、もう一度言いますが、一科目を6日間で仕上げるということを肝に銘じて、今こそ本当の受験生(家庭学習ができる中三生)にならなければいけません。 WINGでも12月からは、中三生は総合テストに向けて全力で取り組みます。そのテスト対策の完成として「冬希講習会」を行います。冬休み頑張れば、どうにでもなるという甘い気持ちを持たないように。 総合テストは、一週間や10日間で点数が取れるようなものでは決してありません。なぜならテスト範囲が今までの中間・期末の3~4倍の内容だからです。
今日から頑張れ、総合テストに向けて。


【県模試】

中三生は、12月1日(土)に12月県模試を行います。この模試のデータを基に三者面談を12月8日(土)から15日(土)までの8日間行います。 8月の県模試では内申点を重視し、合否判定が例え最も低いE判定であっても今後の頑張りで挽回できる可能性があると述べました。しかし、入試まで90日を切った今では、合格の可能性はC判定までと考えて下さい。あくまでも一般的な見方です。特別な場合もあります。三者面談を行って各個人の可能性を説明したいと思います。中三生全員のご父母が三者面談に来られることを希望します。


★ 私立中学受験を考える ★

森 公政

【中学入試のカウント・ダウン】

池田中まであと36日、沖尚中まであと43日、昭和薬科中まであと50日。これが12月1日(土)での日数です。今週の12月6日(木)・7日(金)を使って小6特進クラスの三者面談を行います。
現時点での受験校の確認と家庭での学習状況、苦手科目の対策などを話します。 県内最難関校の昭和薬科中学を受験する者は、「場慣れ」の意味を含めて池田中(鹿児島・受験地は那覇)か沖尚中の受験をすすめます。正月明けの受験ですから、のんびり正月気分に浸っているわけにはいきません。クリスマスと正月が合格発表の日には同時にやってくると思って頑張りましょう。クリスマスと正月返上で行きましょう。WINGの年末年始の休みは31日(月)・1月1日(火)・2日(水)の3日間だけです。新年は1月3日から小6特進入試対策講座を行います。


【池田中受験】

薬科中と沖尚中の志願票は、WINGでまとめて年明けに持って行きます。また、池田中の志願票もWINGでまとめて鹿児島へ送ります。ただし、池田中は願書受付期間が年内の12月10日から28日となっていますので注意して早めに準備する必要があります。


【これからの勉強】

入試まで50日ぐらいです。この時期で重要なことは復習と定着の徹底です。受験校の過去問を授業の中でもどんどん解いていきますが、解答・解説の授業を受けて更に家庭できちんと復習と定着ができるかどうかです。復習と定着とは、次に同類の問題が出たら必ず解けるレベルであることです。


【インフルエンザ】

時期的に、入試前後になるとインフルエンザが猛威を振るう年があります。入試当日、万全の体調で受験するためにも是非インフルエンザの予防接種を受けて下さい。常日頃の努力を無駄にしないためにも。免疫ができるまで2~3週間かかるそうです。私自身、今年も12月上旬に夫婦で予防接種を受けます。



■2012年10月号


塾長の応援歌

【WING共通学力テスト】

今年も昨年につづき10月15日、16日の両日に、WING共通学力テストを実施しました。対象学年は、小5特進、小6特進と全中学生です。 テストは学年に関係なく同一問題で、内容は5年生の全国模試レベルの国語と算数。なぜ、あえて小5の科目内容かと言いますと、この学年の内容は小学生の学力の中心であり、中学生にとっても全科目の基本中の基本であるからです。 中学生の学力の伸びしろはこのレベルの出来不出来にかかっています。国語の読解力のある子どもは、英語・数学・理科・社会もできる可能性が高いです。 算数のできる子どもは数学になってもできます。しかし、算数でつまづいて苦手意識を持ってしまうと数学は尚更難しくなります。
具体的に問題を見ていきます。国語は大問4まであり、1は漢字の読み・書き、2は漢字と言葉の知識、3は物語の読解、4は説明文の読解でした。漢字の読みでは「悪寒」(おかん)と読む問題もありました。 算数は、大問6まであり、1は計算力・基礎知識として小数・分数・簡単な図形からの出題、2は応用力A・3と4では応用力B、5と6は発展思考力問題でした。
これらの内容はいずれも中学校の勉強へとつながるとても大事なところです。しかし、昨年までの「ゆとり教育」の下で小学校生活を過ごした子ども達は、完全に履修していません。
受験生である中学三年生も含めて、これからの学校生活(高校進学後も含む)で必ず到達しておかなければならない分野です。
全体での個人成績は、ベスト10の中に中3が4名、中1が3名、小6が2名、中2が1名という顔ぶれでした。 学年平均のトップが小6特進だということは当然のことだと思います。県内最難関の私立中学受験を目前に控え、今、塾内で一番頑張らなければいけないクラスです。
2位の中3は、県立入試に向けて、やっと受験勉強をスタートしたところです。しかし、「ゆとり教育」に完全につかった学年ですから学力の「積み残し」が多い子どもがいます。高校受験、更には入学後も明確な目標を持って学習を行わなければ大学進学・就職の道は険しい世代であると言えます。
分数ができない大学生にならないように、小数ができない大学生にならないために。


★ 私立中学受験を考える ★

森 公政

【私立入試説明会】

去る十月二十一日の日曜日にWINGで私立入試説明会を行いました。対象は、小学特進クラス(小5・小6)と中学3年です。参加校は、昭和薬科中、興南中・高、沖縄尚学中・高の3校でした。各校の担当者が入試と学校の特色、教育方針を説明しました。最後に私の話として、学力を踏まえた子どもの四つの転機(中学入試⇒高校入試⇒大学入試⇒就職)の話と実力養成講座の説明を行いました。
毎年、この説明会が受験勉強のスタートの合図と位置づけています。今年もいよいよ始まりました。受験という名の自分自身への挑戦が。 私も空海(真言宗の開祖)の四国八十八カ所巡りの理念である「同行二人」から、最後まで子ども達と一緒に挑戦します。
さあ、幕は下りた。君達の未来は明るい。


【クリスマス・正月は合格と共に!】

11月下旬に小6特進クラスの三者面談を行います。現時点での受験校の確認と家庭での学習状況・苦手科目の対策などを話します。 県内最難関校の昭和薬科中学を受験する者は、「場慣れ」の意味を含めて全員が1月6日(日)の池田中(鹿児島・受験地は那覇)を受験します。 正月明けすぐの受験ですから、のんびりと正月気分に浸っているわけにはいきません。今年も、クリスマスと正月が受験校の合格発表日にやって来ると考えて頑張りましょう。 平成二十五年度の私立中学入試の大きな変更点は、薬科中と沖尚中が入試日を違えたところです。沖尚中が一月十三日(日)、薬科中が一月二十日(日)です。このことは、池田中を含めた複数受験(沖尚中と薬科中両方受験できる)が可能になり、受験のチャンスが広がります。しかし、反面、合格者のボーダーラインの見極めが難しくなり、予想が立てにくい受験となりそうです。



■2012年9月号


塾長の応援歌

【私立入試説明会】

今年も、10月21日(日)に私立入試説明会を行います。昭和薬科中・沖縄尚学中・高と興南中・高の三校を迎え、各校の担当者が学校案内そして質疑応答を行います。県立高校には無いユニークな大学進学指導法や部活紹介などもあり、なかなか興味深い内容満載です。是非、親子一緒にご参加下さい。


【実力養成講座開講】

 「真の受験生になること」・・・<家庭学習の習慣化>これが高校入試合格の鉄則であり、高校入学後も通用する学力の基本となります。そこでWINGでは「実力養成講座」を開講します。対象者は県立上位校(開邦・那覇国際・向陽・首里・那覇)を目指す生徒諸君。三月に行われる県立入試は、県内のすべての県立高校で共通問題として行われます。また、全国47都道府県の中で最も簡単な問題であること。しかし、高校は中学までの義務教育とは違い、入学した高校によって教科書のレベルが天と地ほどの差があります。当然、先ほどあげた5校はいずれも全国で最もレベルの高い教科書を使用します。県立入試問題のレベルばかり一生懸命に解いて、進学校へ入学した者はまず四月早々から学校の授業についていけません。そこで、この県立入試と高校教科書のレベル格差を縮める目的で英語・数学・国語の三科目で実力養成講座を行います。また、全国模試(全国水準・東京都立入試レベル)を行い現在の学力を測ります。そして、良問と言われる沖縄尚学レベルの問題を時間をかけてじっくり基礎を含めて解いていく講座です。三ヶ月間の頑張りの効果を確認する意味で沖縄尚学高校の入試にチャレンジします。
 この講座を10月27日(土)から1月12日(土)まで土曜日は午後一時から五時三十分、日曜日は午後一時から七時まで行います。また、この講座はいい加減な気持ちで受講しないこと。遅刻・欠席は厳禁。宿題は必ずやること。忘れ物をしてもコピーはしません。以上の点を踏まえ、参加する意志のある生徒は申し込んで下さい。別紙に案内と申込書を同封しています。


【県立入試に向けて】

平成25年3月7・8日の県立入試に向けて、1月も下旬になると、中学三年間全ての中学校でのテストは終了し、内申点(通知表)が決まります。そうなると、あとは学力(実力)を上げるだけです。1月26日(土)から毎週土曜日「弱点対策講座」を六週連続で行います。また、日々の学力アップを見るために「WING直前模試」を1月27日(日)より五週連続で県立入試答案練習を行います。WINGは万全の体制で受験生をバックアップします。要は自分自身の気持ち一つです。
ネバーギブアップ(絶対にあきらめるな)。


★ 私立中学受験を考える ★

森 公政

【薬科中合格率の分析】

 WINGの小5・小6特進クラスで毎月受験している全国模試(月例テスト)の追跡調査データより、昭和薬科中学の4ヶ年分の偏差値別合格率一覧表を作成しました。薬科中の合格目標偏差値は、昨年度から60に変更されています。受験者数は過去4年間の平均で520名前後ですが、偏差値の上昇は、受験生のレベルアップにあります。
 具体的に一覧表を見ると、偏差値49以下の受験生の合格率は限り無く0%に近く、50以上54以下の受験生でも20%までとなります。合格の可能性は、55以上59以下で50%(半分)ぐらいになります。60以上で80%とあたりになり、A判定のレベルとなります。ここで使用している偏差値は、一年間の平均ですが、特に10月からのラスト3回は直前なので、信頼度の高い偏差値になります。
 受験はこれから、「コツコツが勝つコツ」、一日一日を大事にして目標校合格を勝ち取ろう。尚、全国模試としてWINGで使用している月例テスト(育伸社)は、県内の進学塾では一塾(N塾)を除いて、ほとんど全ての塾で使われているものです。



■2012年8月号


塾長の応援歌

【夏希講習会を終えて】

 毎日、朝から夜まで夏祭りのような夏希講習会を終えて、あっという間の一ヶ月を振り返っています。
 今年の目玉クラスは小学部でした。週五日の授業日を2つのパターンに分け、月・水・金は従来通りの国語と算数。そして新しい企画として、火・木は英語と自由研究(科学)の講座を作りました。
 英語は昨年の9月に小学生英語クラスを作り、今年の4月からは担当となった、さき先生が、更に明るく楽しく英語を学べるクラスを作りました。
 講習会前、一番心配だったのが自由研究(科学)クラスでした。今までやったことがない講座を立ち上げるにあたり、やったことは、念入りな打ち合わせ・材料の準備・模擬実験・そして反省会でした。深夜の午前3時過ぎまでやった日が何日もありました。そのかいあって自由研究は大成功のもと無事終了しました。
 色々な実験の中で初日にはまずくて食えなかった「ラムネ」が何度も失敗を重ねたことで、最終的にはだれもがうまいと言えるほどになりました。
 30人近くの子ども達の驚きと感動の姿を目の当たりにして私も大満足でした。この子ども達を毎回3~4人の先生方が面倒を見ました。担当のかず先生、おめでとう。全面的に協力したれい子さん、お疲れ様。そして、総出で手伝ってくれた先生方ありがとう。とても有意義な講習会になりました。


【英語の取り組み】

昨年の9月に小学生英語クラスを設置し、いよいよ英検の準会場になります。
WING進学スクールの準会場としての英検受験は手続き上、1月実施となりますが、10月14(日)実施予定の英検対策は予定通り行います。受験は各中学校でということになりますが、受験が決定した生徒は申し出て下さい。英検対策を行います。


★ 私立中学受験を考える ★

森 公政

【あと何日】

旧盆明けの、今日は9月4日(火)です。本当に私立中学入試が近づいています。今日を含めて、沖尚中一般入試まで、あと131日。昭和薬科中入試まで138日です。受験生になれましたか。受験生とは、予習・復習がちゃんとできる生徒のことです。ただ単に受験するだけの子は受験生とはいえません。


【全国模試】

全国模試も残り4回。特に重要視するのは10月からのラスト3回です。模試の内容も入試予想問題になります。
と言うことは、試験範囲が9月までの単元単位ではなく全範囲になります。
この範囲の中で高得点を取ることは本当に実力があると言えます。
目標偏差値は昭和薬科60・沖縄尚学50・池田(鹿児島)55です。


【コツコツが1番】

小5と小6の特進クラスには、「1日3題」というやる日が決められている計算ドリルを渡しています。これを1週間に1度チェックするのですが、決められた日を確実にやってくる子は必ず算数の点数が上がってきます。文章問題を解くためにはいくつもの式が必要ですが、途中の計算が間違っていては正解にはたどり着きません。計算力を高めることが、結局は文章問題を克服するための近道でもあるのです。毎日、毎日決められたページの3題を解く、間違えた問題は必ず解き直す。これが受験勉強のスタートなのです。どの科目もコツコツ毎日やる。家庭学習が習慣になれば怖いものはありません。素質だけでは6年一貫教育の進学校では通用しません。コツコツが勝つコツです。



■2012年7月号


塾長の応援歌

【苦手科目の克服】

 長い夏休みは、学校へ行きながらでは出来ない、自分自身を変身させ、自分に自信を持たせる絶好の機会です。
 苦手科目を克服するには最低三ヶ月以上かかります。しかし、学校の授業がない長期の休みは、苦手科目を復習することだけに専念でき、克服することが十分可能です。私自身、夏休みに苦手科目を克服し、自分に感動し、自信につながった経験があります。
 あれから40年という歳月が流れました。しかし、あの夏、他のことを犠牲にしてまでも頑張った自信が、合格した感動が、今でも苦しい・やめたい・逃げ出したいという弱気の虫が出そうな時、「あの夏、頑張れたじゃないか。大丈夫、今度も頑張れるさ。」と、もう一人の私が励ましてくれます。人は何かのきっかけで、いくらでも変わることが出来るのです。
 すべての子どもには、それぞれに「夢」があります。その夢を壊さないで、実現させるために、苦手を他のことを犠牲にしてまでも克服しなければならない時期があります。それを成し遂げたものは、全く別の自分を発見し、感動と自信を得ます。
 2012年の夏は二度とありません。自信を得るために、自己改革を行い、夢に近づこうではありませんか。私たち、WING進学スクールは、「夢」実現のお手伝いをします。


【土・日は学校の宿題の日】

 各小・中学校で、夏休みは必ず宿題(課題)が出ます。これは即、その学期の成績に入ります。通知表(内申点)をとるためには、全科目を必ず提出しなければいけません。
 二学期制(前・後期制)の導入で、学校によっては8月下旬から登校するところもあります。WINGの講習会は8月23日(木)までです。8月24日(金)からは夕方からの通常授業に戻ります。学校の宿題(課題)を仕上げる曜日は授業のない土曜・日曜と決めて下さい。
 夏休みの最初から、きちんとした計画を立てて後であわてないようにしましょう。土・日は学校の宿題の日。くれぐれも忘れないように。


【学校の進路相談】

 各中学校で三者面談が行われます。この三者面談の内容ですが中三と中一・二とでは大きく異なります。高校入試を控えた中三では、当然、志望校の絞り込みになります。しかし、7月の三者面談は一回目の面談です。一月末の三者面談が最終決定の場ですから、今からの頑張りによっていくらでも志望校は変わります。「県模試」の判定が7・8月は、例え最低のE判定であっても、入試まで日数がありますから合格の可能性はまだまだ充分にあります。
 また、学校の進路指導には決定的な落ち度があります。それは子どもの学力(入試での得点力)には触れず、内申点だけで進路指導を行うことです。高校入試は、学校によっても異なりますが、入試得点と内申点がおよそ半分ずつの割合で合否を決めます。内申点は定期テスト(中間・期末)の点数を基準にその他の要素(提出物・授業態度など)を加味してつけます。しかし、テスト直前の一夜漬け勉強でも高得点が可能な定期テストは、決して本当の実力ではありません。また、過去にその中学校内の卒業生のデータとの比較による合否判定ですから、データは少なく信頼性は低いです。校区外の高校を志望する場合などは、データがほとんどないこともあります。これが学校で行われている子どもの学力を度外視した進路相談です。


★ 私立中学受験を考える ★

森 公政

【私の私立中学合格体験記】

 これから夏休みが始まります。6週間ほどの日数です。しかし、この6週間は、やり方によっては今後の受験を大きく左右することになります。「たかが、42日されど42日」なのです。恥ずかしながら、7月の通信では毎年「私の合格体験記」を載せています。これは、沖縄が本土に復帰する前の年の私の記録です。
 もう、ずい分昔の話ですが、大阪で万国博覧会が開かれ、この国が世界の先進国にやっと認められたころ、私は小学6年生でした。西日本では難関校といわれる愛光学園(私立・6年一貫)を目指す受験生でした。算数・国語と社会はすでに合格圏に入っていました。しかし、理科には全く興味を示さず、模擬テストではいつも100点満点中、20~30点。夏休みを前にしたある日、確か全国中学入試問題集(通称・電話帳)を渡された時、「森、おまえの合格は理科次第じゃけん。このままでは落ちるぞ。」と塾長から言われました。自分自身が決めた私立中学受験。後には引けない事態になりました。
 理科克服のため、基礎からもう一度やり直そうと親に頼み込んで、値段もページ数も一番だった理科の「力の5000題」(当時、私立中学入試のバイブルと言われた)を買いました。進め方は家庭で復習中心。案の定、最初はあまり進みませんでした。ただいたずらに時間が経過するだけで。しかし10日余り過ぎた頃から、習慣ができたのか、一日10ページ以上進みました。週3回の塾の日以外は、朝から晩まで何かにとりつかれたように、食事も忘れるほど、「理科」ばかりやりました。この年は、大好きな海水浴(実家の前は海、家から海パン1つで飛び込んでいた)も釣りも蝉取りも我慢して。夏が終わる頃には、600ページにも及ぶ「力の5000題」を終えることができました。合格発表で、掲示板に「受験番号 189・森 公政」の文字を見つけた瞬間、思わず手に持っていたカバンを放り投げ、万歳したことを覚えています。側で母が目を真っ赤にしていたのがとても印象的でした。大の苦手(興味がなかった)だった理科が夏の頑張りで克服でき、見事合格することができました。
 今年もまた夏休みがやって来ます。苦手科目を克服することで「奇跡の第一歩」が始まるのです。



■2012年6月号


塾長の応援歌

【満15歳】

 塾生の皆さま、ご父母の皆さま、卒業生の皆さま、ありがとうございます。
おかげさまでWING進学スクールは、7月1日をもって満15歳・開校15周年を迎えます。
 15年前の1997年7月1日は、ちょうど香港(ホンコン)がイギリスから中国に返還された日でもあります。それと同日、WING進学スクールは、この地に開校しました。当初は、このビルの5階にありましたが、5周年を一区切りに2階に移り現在に至っております。
 この15年間で、送り出した卒業生の数は1070名(中学卒業)となりました。その中で、一期生(49名)は今年30歳。「論語」で言うところの「三十にして立つ」-三十歳で学問に対する自分なりの基礎を確立する年代であります。そして、これからの地域・沖縄・更にこの国の運命の鍵を握る人材達でもあります。大いに健闘を祈っています。
 私共は、今後の大きな節目の20周年に向けて、更なる精進を全身全霊で成しとげる覚悟があります。
 私の座右の銘である「一期一会」の気持ちを大切に、子ども達の「夢」実現のための夢先案内人として、職員一同、初心に戻って頑張ります。今後ともよろしくお願い申し上げます。


【WINGの意義】

 WING進学スクールのWINGとは、「つばさ」を表します。社会という大空を飛び回るためには、立派な翼が必要です。まだ、充分に育っていない子ども達に「つばさ」を与えて中学・高校さらには大学、就職に立ち向かって欲しい。その願いから「つばさ」を意味するWINGと名付けました。WINGのロゴマークは「つばさ」と共に、子ども達を見守るWINGの先生達の「眼」が描かれています。
 子ども達一人一人が持っている「つばさ」を自由にすくすくと伸ばしてあげるのが私達の務めです。WING進学スクールは、今後も地域の人材育成の一翼を担う「塾」でありたいと考えます。



★ 私立中学受験を考える ★

森 公政

【僕の失敗】

  小学校5年の時、あこがれの職業につきたくて私立中学受験を決めた。しかし、同時に理科(科学分野)は将来必要なしと思いこんだのが失敗だった。中学入試では最後の追い込みで理科でも合格点を取ることができたが、中学入学後もほとんど理科に興味を示さず大人になった。最近のことである。この歳になって初めて理科(科学)のおもしろさを知った。というよりも学ぶこと(学問)というのは元々は1つのもので便宜上、理科だ社会だ数学・国語・英語(外国語)に分けているだけで、本来は1つのものだということに気付いた。
 46億年前に地球が誕生した。そして生物が生まれた。このあたりは、地学・生物といった理科である。400万年ぐらい前に、人類が出現してから歴史という社会が並行して出てくる。明らかに理科と社会はつながっている。「学ぶこと」イコール「生活」と考えてみると、不必要な科目はない。日常生活の中では、買い物に行き、商品を購入すると「算数」であり、家族や友人と会話をすれば日本語だから「国語」になる。目的の場所を探すと「地理」になり、通りすがりの花をながめると「生物」になる。
 特に、小・中学生には文系・理系と決めてしまわないで全科目、興味を持って一生懸命にやってもらいたい。大失敗した本人(私のことです。)が言うのだから説得力があると思う。また、生活の中でも学んで欲しい。朝起きて、テレビのニュース番組を見て、新聞を読む。そして、家庭の中で世の中の出来事について会話する。情報が偏ったインターネットだけでは真実が見えてこない。この家庭での一体化した取り組みが、子どもの成長に大きなプラスをもたらす。世の中に興味を示さない子どもは相対的に情報が不足する。情報は知識となり、やがて教養になる。「生活」これ「学習」なのである。



■2012年5月号


塾長の応援歌

【学校格差あり】

 4月から新学習指導要綱に変わった中学の3学期制と一部の学校で初の定期テスト(一学期中間テスト)がありました。学校教科書が全面改訂したのだから、テスト問題も大幅に変わると思われた中、とんでもないテスト問題が出て来ました。テストの日付は平成21年5月28日と記されていました。しかし、実際にその中学でテストが行われたのは、平成24年5月22日(火)。これはどう言うことかというと、3年前の一学期中間テスト問題の使い回しです。何のために教科書を全面改訂したのか。 日本の子ども達の学力低下の最大の原因であった「ゆとり教育」からの脱却、そして、技術立国のみが命綱である日本の汚名挽回のための理科・数学の強化が最大の目的であるはずの新課程を全く無視した出題。当の教師は、使い回し生徒に指摘され、「ごめんね。時間がなかったから」と一言だけですませたようです。子ども達の学力向上の前に是非とも教師の意識改革が必要ではないでしょうか。
 しかし、全ての学校現場が意識が低いというわけではありません。子ども達のために一生懸命になり問題数が多過ぎて、子ども達の解答時間が足らなかった科目の教師などは熱心さにこれからの期待がもてます。ここで、ご父母の皆様に知っておいて頂きたいことは、学校現場にはすばらしい教師もいる反面、必ずしも熱心ではない教師もいるという事実です。また、中学校の教育レベルも均一ではないということです。学校格差は間違いなくあります。

 それでは、レベルの高い中学とそうでない中学の見分け方を説明します。
その一、  校門をくぐり学校内に入ります。部活動の優勝旗・優勝カップ・賞状を所狭しと飾っている学校。
その二、  入学式などで校長をはじめとする学校関係者が、学力向上の取り組み方は簡単に済ませ、
       部活動ばかりに熱を入れて説明する。
その三、  県内トップ公立校である、開邦高校の合格者が極端に少ない(2名以下ぐらい)
以上の点から中学校の学力が判ります。

 WINGでは県模試(沖縄県下の中3生が受ける模擬テスト)の中学校別平均点により、さらに詳しく見ることができます。  
もしも、かならずしも学力が高くない中学校へ、子どもが通学している場合、ご父母は自衛策が必要になって来ます。決して学校の席次だけで子どもの学力を見てはいけないということです。県内全域あるいは、全国的水準の中で、子どもの学力を見ることが高校進学後も通用する学力となります。


【学問のすすめ】

「天は人の上に人を造らず 人の下に人を造らず」

で始まる福沢諭吉先生の「学問のすすめ」はだれでも最初の部分だけは知っているフレーズだと思います。
この初編の出だし部分は、人間は皆平等で身分上下の差別などはなく皆同等に権利はあるということです。  
しかし、生活水準の平等ではありません。

これは、次に


「人、学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」
(学問しなければ才能が備わらない。知恵なき者は、愚か者である)


つまり、賢人と愚人との違いは、学ぶか学ばないかによって決まるのであると述べています。
世の中にはむずかしい仕事もあるし、やさしい仕事もある。
むずかしい仕事をする人は偉い人であり、簡単な仕事をする人は身分の低い人だとも言っています。
確かに、現在この国の給与水準では時給645円の最低賃金から、職種・能力によっては時給1万円以上になる仕事もあります。
そう考えると、「学問のすすめ」の2編に書かれている「勉強しない人ほど損な人はいない」と言うことになります。

時給645円と1万円は、

1日8時間 × 1ヶ月25日間 × 1年は12か月

だから
年収で計算すると、155万円と2400万円になり全く違った生活水準になります。生きるとは仕事をすること。
そのために役立つのが学問であると書かれています。福沢諭吉先生がこの「学問のすすめ」出版したのが明治5年(1872年)です。今から140年も前に書かれたことが今の時代でも世の中の基準となっています。先行きの不透明なこんな時代だからこそ、「学問」の大切さを大人も子どもも、もっともっと理解して、日々を過ごす必要があると思います。

人は、学び続けなければならないのです。


福沢諭吉(1834~1901)
大分県の下級武士の家に生まれ、蘭学を学んだ。幕末に3度も欧米に渡り、英学を学び帰国後、蘭学塾(現在の慶應義塾大学)を開いた。 学問ノススメ1872年(明治5)に発行。 ご存じ1万円札の人物です。



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森 公政

【中学受験が変わる】

 平成25年度私立中学入試で、毎年恒例であった昭和薬科中学と沖尚中学一般入試の同日受験がくずれ、両校を受験することが可能となりました。日程は、沖尚中学が1月13日(日)、昭和薬科中学が1月20日(日)となります。この結果、一般入試としては興南中学も含めた三校受験ができます。これを機に、7年後の沖縄県下の大学合格実績の勢力図が大きく変わることになるかもしれません。


【復習は受験の鉄則】

 中学受験の目的は当然、受験校合格です。合格するということは、入試日に実力があったということです。実力をつけるために欠かせないのは復習です。復習する子どもはテストの成績がよくなるが、復習をしない子どもはテストの成績が落ちていくことが多いです。テストの成績を左右するのは、どれだけ勉強したかではなく、どれだけ頭の中に残っているかということです。
 そこで、週1回は必ず復習の日をつくっておきましょう。日曜日は必ず復習の日にするというような習慣付けが必要です。
さらに、月に1回は大復習の日を決めておき、1ヶ月分の復習をさせる。全国模試(月例テスト)4科目の間違いの解き直しと見直しをさせて下さい。脳科学の研究によれば、人間は1ヶ月以内に復習をしないと、せっかく勉強したことでも脳にインプットされないというデータがあります。



■2012年4月号


塾長の応援歌

【ゆとり世代からの脱出】

 平成二十四年度は、昨年の小学校につづき中学校でも新学習指導要綱が導入されます。「脱ゆとり教育」を旗頭に十年振りに「元の教育」に戻るわけです。
 しかし、ここが肝心なポイントですが、子ども達はずっと「ゆとり教育」で育ち、「ゆとり教育」にどっぷりつかってきたわけですから、いきなり戻ると言われても積み 残し(本来、学ぶべき内容)がたくさんあり右往左往するのは目に見えています。小学校の内容を理解していないのに中学校の勉強をやっても基礎力が無いとすぐにつまづいてしまいます。そのためには、長期の展望に立った「学力のリハビリ」が必要です。学年に関わらず国語と数学(算数)は、わからないところからやり直す。国語力がつけば文章と問題の意味がわかるのですから、この能力は 英語・理科・社会にも利用できます。なぜなら、英語も理 科も社会も日本語で書かれているから理解できるようになるのです。数学は、小学校の算数が充分に解けだせば、むしろ簡単に思えてきます。現に、中学受験を目指して算数をコツコツ解いてきた生徒は中学校の数学よりも算数の方が難しいと言います。まったくその通りです。小学校の算数は本当はものすごく奥が深いのです。公式に頼らず考え抜いて答えを求める。これって、人生にも似ていると思います。この際、恥も外聞も捨てて原点(自分の わからないところ)から出発しましょう。高校入試まで、中3で300日以上、中2だったら650日以上あるのですから、今スタートすればいくらでも変われます。奇跡だって起こります。そのためには基礎から始めましょう。コツコツが勝つコツです。毎日毎日の学習習慣をつくりましょう。


【教育元年】

 WINGでも、新学習指導要綱の導入に際して、今年度より中学部での改善点があります。それは授業時間の拡大です。昨年度の普通クラス午後7時20分開始を午後7時開始とし、部活クラスは午後8時15分開始を午後時50分開始としました。このことによって一日の授業科目数を一科目増やすことができました。また部活クラスには定期テスト前にだけ行っていた理科・社会・国語を毎週一回行います。普通クラスでは週2回行うことができ、定期テスト対策としても、余裕を持ったスケジュールになりました。
 今年を「教育元年」として、基礎の基礎から応用力まで、高校入試だけでなく大学入試にも対応できるだけの基礎学力をつけましょう。



★ 私立中学受験を考える ★

森 公政

【成功はあきらめないこと】

 うれしい知らせが舞い込んで来ました。
10年前の卒業生(WING5期生)が25歳で琉球大学医学部医学科(琉医)に合格しました。高校卒業後、7年間の歳月を経て、自分の夢実現への入り口にたどり着いたのです。人生を生きる上での教訓 「決してあきらめない」を根気強く実践した彼女に最大級の拍手を贈りたい。私をはじめWINGに感動と元気をくれたことに感謝します。
 また、今年は彼女の他にも20歳と18歳の卒業生も同様に琉医に合格しました。いちどに3人の合格者が出るのは初めてのことです。努力を心から讃えます。彼らが近い将来、人の心の痛みを判る医師になることを期待します。


【小学部特進クラス】

 特進クラスの勉強は、学校(公立小学校)ではほとんど習わなわないハイレベルなことばかりですが、毎日の家庭学習をきちんとこなしておけば、決してできない内容ではありません。塾の科目ごとに出された宿題を必ずやり、間違った問題を復習して自分の実力にしましょう。あわてず、ゆっくり、一歩一歩、前に進みましょう。


【一生勉強】

 四年制大学で一生懸命に学問に励んだ者でも、社会に出てから努力を怠るとやがて落ちこぼれになる。自分を高める努力を続けること。勉強をする習慣をつけることが大切です。
 学生時代に蓄えた知識は持って38歳位まで、40歳まではもたないそうだ。継続的に勉強をしていかなければ、50代になってからはついていけなくなると、岸本忠三・・大阪大学元総長は述べている。たしかに、教師の中にも教育採用試験の時がピークで、その後は日常生活に埋没している者を見ることがある。人は死ぬまで日々精進。自身肝に銘じておかなければいけない。



■2012年3月号


塾長の応援歌

【合格おめでとう】

15期卒業生全員の進路が決まりました。みんな本当におめでとう。よく頑張った。
 一月末から毎週土日曜日を使って行った、弱点特訓とWING直前模試。平日の授業日には一日四時間にも及ぶ入試対策。その結果、わずか二ヶ月弱の短期間で塾内平均点で35点以上(300点満点)も得点を上げることができました。中には73点も上げた生徒もいたほどです。 「苦労した者は必ず報われる」の言葉がありますが、まさに先月詠んだ句の通りになりました。

「サクラ咲く  君の笑顔を  待つ身かな」


【十五の学力、二十二の教養】

中学受験を経験した小学6年生の学力は相当高い。昨年、当塾で行ったWING共通学力テストの結果、証明されましたが、それは一年以上の時間をかけて真 剣に受験勉強に取り組んだからだ。しかし、三年後15の 学力、更に三年後の18の学力は未知数である。それと同様に15の学力を高めて高校受験をする中学三 年生も、高校入学後が大事なのである。
高校入試はあくまでも人生の通過点の一つであって、決してゴールではない。三年後、18の学力によって大学が決まる。大学卒業後、22歳になっているが今度は学力だけでは就職できない。学力の上に一人前の社会人とし ての広い一般常識と判断力を身につけた教育が必要となる。これが22の教養である。
 どんな大不況でも若くて教養のある者なら就職口は必ずある。そのためには高校・大学と真面目に学問に取り組まなければならない。今の社会にあっては学歴だけでは食えない。世界のホンダ(本田自動車)の創立者・ 本田宗一郎も言っている。「学歴は無用、ただし学力は有用」と。



★ 私立中学受験を考える ★

Vol9.最終章 森 公政

【東大が認めた大学】

 3月10日、東大の本郷キャンパスで前期日程の合格発表があった。
日本教育の最高学府として明治の開校以来、この国のリーダーの大部分を輩出してきた大学である。しかし、国内ではNo.1であっても、グローバル化が進む中では、世界の大学ランキ ングは20位あたりに下がっている。
 そこで東大が打ち出した策が、大学の秋入学である。実施に向けてまだまだ解消 しなければならない問題は多いが、国内の東大に拮抗するレベルの大学と連係して実現を検討している。ここで注目していただきたいのが、連係を予定している大学で ある。具体的に、京大・東北大・大阪大・名古屋大・北大・九大・の旧帝国大学勢、それに 国立では一橋大・東工大・筑波大、私立では早稲田・慶応である。ここにあげた11大学 が東大が認めた大学と言える。すなわち、日本の将来の人材を育成する大学と言う ことになる。
 6年一貫教育の私立中学へ進学する者は、当然これらの大学は充分射程圏にある。 2000日を大事にせよ。そのための中学・高校6年間である。大いに悩め、何事にも全 力で励め。本は必ず読め。これが私からの最後のアドバイスである。   
Boys and girls,be ambitious! そして、 Good luck!!



■2012年2月号


塾長の応援歌

【十五期生へ】

 県立一般入試、3月7日(水)まで、あと10日。この通信が家庭に届く頃には、目前となっているだろう。
受験生にとって、精神的にも一番苦しく、辛い時期だ。
 しかし、ゴールはもうそこに見えている。最後まで決してあきらめないこと。これが合格の鉄則だ。
 3月に入ったら体調を整えることも考えないといけない。入試は当然朝から行われる。入試開始時間(午前10時)の3時間以上前には起床しよう。朝食・排便の習慣ができていない者は、今から習慣を作ろう。
 十五期生全員が3月 14日(水)、最高の笑 顔で「合格」の報告を してくれることを心から祈っています。  
サクラ咲く    君の笑顔を   待つ身かな   公政


【新学習指導要領】

 昨年度の小学校に続き、中学校でも今年度(4月)から学習指導要領が変わります。
 10年間続いた負の遺産「ゆとり教育」が完全に廃止されます。この10年間、日本の子ども達の学力は大幅に下がり、かつて世界で最高水準であった学力は、アジアの中でも決して上位ではなくなりました。その影響は即、技術革新の分野に及びました。日本が世界一であったいくつもの分野で、その座を追われました。日本の再建は、まず、子ども達の学力から始まります。近い将来の日本を担う子ども達への教育。4月からの新学習指導要領に大きな期待を寄せています。



★ 私立中学受験を考える ★

Vol9.第9章 森 公政

【平成24年度入試結果】

 平成24年度、小6特進クラス6名の入試結果は昭和薬科中3名合格(県内10位)、池田中(鹿児島)3名合格、沖縄尚学中、2名合格となりました。薬科中学は7年連続の複数の合格者です。


【難関大合格】

 6年前の卒業生が、合格の報告とお米を持って訪ねて来ました。島袋朝也君、慶応大学・法学部へ昭和薬科高校から合格しました。おまけに、薬科の卒業式では、理事長特別賞(卒業生で1名)までもらって。中・高6年間、まさに文武両道の生活であったと言えます。実は、彼はかつて役者でもあったのです。小学5年生の時に封切りされた映画「風音」の準主役(子どもの主人公)でした。私も実際に映画館で見たのですが、子どもらしさと同時に、大人の中で堂々と演技できる度胸に目を見張った覚えがあります。本当におめでとう。能力と度胸で更に4年後を楽しみにしています。


【私立中へ進む者へ】

 もう一度、想い出してもらいたい。君たちの目標(ゴール)は決して私立中学合格ではないはずだ。6年後の大学入試、更に将来どの職業に就き生きていくか考えなくてはならない。そう考えると、私立中学合格はこれからの人生の「スタート」にすぎない。この1年の頑張りでちょっとだけ良い位置からのスタートができる。そのためには最低限入学した学校の授業について行かなければならない。「家庭学習」の習慣これが運命の別れ道になる。同じくらいの学力で私立へ入学した二人の生徒。それが6年後には、一人は東京大学、もう一人は名も無い地方大学。こういうことは私立ではいくらでも起こる。一定の学力を持った生徒の中では素質の差はそれほど無い。私の知る限り理科Ⅲ類(東京大学医学部医学科)へ行く者だけは別格だったが、その他は、みんな凡人だった。差がつくとすれば一日一日の積み重ねだけ。なにしろ6年間は2000日以上あるのだから。ある年の3月東京本郷の赤門で友人の受験番号と名前を見つけた日、私の日記にはこう記されていた。 「決して奴の頭脳に負けたのではない。2000日という時間に負けたのだ‼」と。



■2012年1月号


塾長の応援歌

【あと35日】

平成二十四年度入試は猛スピードで「県立一般入試」の日に近づいて来ました。
二月一日(水)であと35日。三月七日(水)から始まる入試まで35日となりました。
五週間という日数は短いと思うかもしれませんが、使い方次第では、かなりの学習時間を作り出すことができます。
一日24時間。これだけは皆平等。 一日一日を大事にし、悔いのない受験勉強・中学生活を過ごして下さい。


【絶対合格目標点】

1月県模試のデータを基に、中三生全員の受験校に対する「絶対合格目標点」を決めます。
高校入試の競争率は学校によって高低がありますが、WINGの絶対合格目標点を本番でクリアできれば合格です。
競争率に一喜一憂するのではなく、自分の「絶対合格目標点」を突破することに全力 をつくしましょう。


【特訓、特訓 また特訓】

WINGでは、1月29日(日)から毎週日曜日に午後1時か ら6時まで、五週連続で「WING直前模試」を行います。
これにより一週間ごとの学力の伸びと、家庭での受験勉強の確認を行います。
また、2月4日(土)より毎週土曜日に、通常時間前に「特別強化クラス」と「弱点科目対策クラス」開邦高校受験生には「付加問題対策」を五週連続で行います。午後1時から5時半まで。(クラスによって開始時間が異なることがあります。)
休憩をはさんで、通常授業(6時から10時)を行います。 塾での入試対策はもちろんですが、合否の分かれ目はやはり受験勉強時間です「絶対合格目標点」との点差の開きもありますが、「五時間 の家庭学習」(塾の授業のない曜日)が平均的な勉強時間と言えます。過去 年間の卒業生たちの1月の模試から3月の本番までの平均的な点数の伸びは35点(300点満点中)です。
中には100点以上あげた生徒もいました。あと、35日「夢」実現のための自分自身との戦いです。



★ 私立中学受験を考える ★

Vol9.第9章 森 公政

【社会はカンタン】

「全国最難関中学はどこか」の問いに対して、東の開成中(東京)西の灘中(兵庫)と言われます。
両校とも卒業生のほぼ50%が、東京大学へ進学します。全国6000校以上ある高校の頂点であると言えます。
西の横綱・灘中学の入試には大きな特徴があります。それは、算数・国語・理科の3科での入試です。
灘中学には社会の入試がありません。それはなぜか?社会は入試科目の中で一番簡単で誰でもできるはずの科目だからです。
知っているか知らないか、覚えたか覚えていないか、それだけです。
中学入試において社会が苦手というお子さんは、きちんと時間をかけて勉強していないだけのことなのです。


【中学受験のポイント】

 中学入試で本当に重要な科目は国語と算数です。配点も高く、入学後、授業を理解する上での基礎学力となります。
国語は読解力があるかどうか、読書好きかどうかです。
ただし、小説ばかり読んでいるお子さんは「小説文」は得意でも、「論説文」は苦手というケースがあります。
小説だけではなく新聞のコラムなども日頃から読む習慣を付けたいものです。地方紙(沖縄タイムス・琉球新報)のコラムは全国紙に比べるとずっと読み易いので、小学校高学年・特に私立中学を目指すお子さんには読ませたいところです。
算数は「数のあそび」ができるかどうか。この「あそび」が柔軟な発想を作ります。
教科書だけではなく、生活のまわりにある「数」に興味を持つ子どもは算数が得意になります。
カレンダー・時計お金・年齢など。これらはすべて「数」です。
また、計算力も大きな柱になります。迅速で確実な計算力、これらを小学校の5年生までには身に付けたいものです。




■2011年12月号


塾長の応援歌

【戦場のメリー・クリスマス】

 例年に比べると、やはり震災の影響だろうかひかえ目に聞こえるジングルベルと、どこか暗めのイルミネーション。それでも子ども達は目の前のクリスマスとそれに続くお正月で頭の中は一色に染まっているようだ。
 数年前に、ある小学生が言った言葉がある。「ぼくのクリスマスとお正月は一月二十五日だ。」この言葉にとても感動した。この小学生は私立中学受験生。一月二十五日はその私立中学の合格発表日。今年はクリスマスもお正月も返上して受験生となり、ただひたすら合格だけを目指して勉強する。これが受験生なのである。人生80年の現代に生きる子ども達。自分の人生の中で一度くらい、クリスマスとお正月が遅れて一緒に来る年があってもいいのではないか。合格するとお盆と誕生日も同時にやって来たほどにうれしい。合格祝いももらえる。まさに天国である。
受験は「気力」の勝負「絶対に合格する」と「行けたら行きたい」では大違い。今までの卒業生を見てみると、「絶対合格する」と言った生徒は第一志望に全員合格しているが、「行けたら行きたい」と言った生徒は、志望校を変えている。第一志望への気持ち・情熱が合否を左右している。気持ちで負けるな。そして、好きなことを犠牲にして勉強時間を作れ。努力した者は必ず報われる。
 受験は自分との戦い、まさに戦場である。戦場でのクリスマスは心から楽しめない。28年前の映画「戦場のメリークリスマス」ラストで主役のビートたけしが言った。「メリー・クリスマス、Mr.ローレンス」の台詞が忘れられない。


【受験勉強】

「いける高校より、行きたい高校」へいくための80日間(十二月十九日で)これからが本当の受験なのです。今すぐ受験生となって、自分との戦いに勝たなければなりません。塾を休まず遅刻しない生徒で30点、家庭学習を三時間以上する生徒で40点、四時間以上する生徒で50点は現在の点数に上乗せすることが可能です。(300点満点)
ちなみに、昨年の中三生は現時点(十二月の県模試)から最後のWING直前模試までの3ヶ月弱で平均点も50点も点数を上げることができました。
中には100点以上アップした生徒もいたほどです。また、科目では英語・数学の学習をすることはもちろんですが、理科と社会も集中的に学習しなければならない時期に来ています。WINGの対策テキストと一問一答を繰り返し暗記して、理科と社会を得意科目(点数を計算できる科目)にしましょう。


【推薦入試】

 各中学校で校内推薦が決まりました。しかし、ここで肝に銘じておかなければならないことは、決してまだ高校に合格していないということです。校内推薦イコール高校合格ではありません。特に、進学校の開邦・那覇国際・向陽・首里・那覇の推薦入試の倍率は、例年高く、二倍~三倍位になります。これは三月の一般入試に比べるとかなりの狭き門と言えます。
 毎年、校内推薦を受けて「合格と勘違い」し、後で泣きを見る生徒がいます。今から一月下旬までの貴重な時間は二度と取り戻せません。
 推薦入試は「宝くじ」のようなもの。合格したら儲けもの。それよりも、三月の一般入試に合格するだけの実力をつけることが肝心です。



★ 私立中学受験を考える ★

Vol9.第9章 森 公政

【平成24年度入試】

 平成24年度の私立中学入試が、12月18日(日)の沖縄尚学中の推薦入試を皮切りにいよいよ始まりました。1月22日(日)の薬科中と沖尚中の一般入試まで一ヶ月余りとなりました。これからの一日一日が本当の自分との戦いです。決して負けることのないように。また、これからの一ヶ月は非常に誘惑の多い一ヶ月でもあります。表ページの「塾長の応援歌」にも書いたのですが、小6特進の生徒にとって1月25日(水)がクリスマスとお正月なのです。


【早起き】

 受験日までのカウントダウンがまもなく始まります。
中学入試の開始時間は早い。ほとんどの学校が午前9時からの開始です。
入試開始の3時間前には起床しなければ、頭は働いてくれない。朝食も確実にとって脳にエネルギーを与えよう。今から早起きの習慣をつけておかなければならない。帰国した海外勤務の商社マンや大使館員の時差ボケが治るのに2週間要すると聞く。習慣を改めるのは時差ボケと同じだと思う。明日から始めなければならない。自分の夢実現のために。


【私立中学の進度】

 よくご父母の方から、「うちの子は私立中学に合格した場合、本当にその学校の授業について行けますか。」というご質問を頂きます。それについては、家庭学習の習慣がついていれば、例えばどんなにレベルの高い中学であっても自分が合格できた学校であればついて行けます。それでは家庭学習は何をやればよいのかと言いますと、ずばり英語と数学です。私立中学の英語と数学の授業スピードはとにかく速い。それは週に6時間(公立中学の2倍)の授業があり、更にハイレベルの問題集などで難易度の高い領域まで持っていくからです。英語と数学は毎日必ずそれぞれ一時間位は家庭学習をやりましょう。あとは読書です。全国でも有名な私立中の一年生の家庭学習時間をインターネットで捜しました。それによると、英語55分、数学55分、理科と社会はノート整理などの復習中心で各15分ずつ、読書が 45分の合計3時間だそうです。受験の時に経験した家庭学習から見れば決して多くありません。6年間の歳月 は、無限の可能性を開花させるのには最適な時間です。しっかりとした家庭学習の習慣を身につけて、私立中学 へ進学しましょう。



■2011年11月号


WING学力テスト

念願の試みであった全学年共通学力テストを実施しました。学年は、小学5年特進・小学6年特進と全中学生が対象です。
 同一問題でのテスト内容は、小学校5年生程度の国語と算数。なぜ、あえて小5の科目かと言いますと、この学年の内容は小学生の学力の基礎であり、中学生にとっても全ての科目の基本中の基本となるからです。
 中学生の学力の伸びしろはこのレベルの出来不出来にかかっています。国語の(読解力)のある子どもは、英・数・理・社も出来る可能性が高いです。
 算数のできる子どもは数学に移ってもできます。しかし、算数でつまづくと数学は尚更難しくなります。
 具体的に問題を見ていきます。国語は大問4まであり、1は漢字の読み・書き、2は漢字と言葉の知識、3は物語の読解、4は説明文の読解でした。漢字の読みでは「悪寒」(おかん)と読む問題もありました。
 算数は、6まであり、1は計算力・基礎知識として小数・分数・簡単な図形からの出題2は応用力A、3と4は応用力B、5と6は発展思考力の問題でした。
 これらの内容はいずれも中学校の勉強へつながるとても大事な個所です。しかし、現行の「ゆとり教育」の下で小学校生活を過ごした子ども達は、ちゃんと履修していません。受験生である中学三年生も含めて、これからの学校生活(高校も含む)で必ず到達しておかなければならない分野です。全体結果は、大方の予想通り一位は小6特進の生徒です。ベスト5の内訳は、小6特進3名、小5特進1名、中3 1名という顔ぶ れでした。

 小6特進の学年別1位は当然のことだと思います。県内最難関の私立中学受験を目前に控え、今、塾内で一番頑張っているクラスです。また、小学5年生から2ヶ年計画で確実に基礎学力を固めた、たまものだと言えます。
 2位の中3は、県立入試に向けて、やっと受験勉強をスタートしたところです。しかし、「ゆとり教育」に完全につかった学年ですから学力の「積み残し」が多い子どももいます。高校受験、更には入学後も明確な目標を持って学習を行わなければ大学進学・就職の道は険しい世代であると言えます。
 中学2年、今回のテストで最も危惧するのはこの学年です。全学年中最下位。中学生活にどっぷりと慣れ、部活が生活の中心になっています。
 学習の大切さ、必要性を各自理解して実行しなければ、来年度からの中学指導要綱の改訂には全く対応できません。個々の自覚と毎日の家庭学習の習慣が今後を左右します。
 WINGでも、これらのデータをふまえて、小学校内容の復習、強化を今まで以上に時間をかけてまいります。


学年別平均点(200点満点)



★ 私立中学受験を考える ★

Vol9.第8章 森 公政

クリスマス・正月返上!

11月下旬に小6特進クラスの三者面談を行います。現時点での受験校の確認と家庭での学習状況、苦手科目の対策などを話します。県内最難関校の昭和薬科中学を受験する者は、「場慣れ」の意味を含めて全員が1月7日(土)の池田中(鹿児島・受験地は那覇)を受験します。
 正月明けの受験ですから、のんびりと正月気分に浸っているわけにはいきません。今年も、クリスマスと正月が1月25日(水)にダブル(薬科中・沖尚中の合格発表)でやってくると思って頑張りましょう。WINGでは、年末年始の休みは31日(土)・1月1日(日)・2日(月)の3日間だけです。新年は1月3日から小6特進入試対策講座を行います。


池田中受験

薬科中と沖尚中の志願票は、WINGでまとめて年明けに持って行きます。また、池田中の志願票もWINGでまとめて送ります。ただし、池田中は願書受付期間が年内の12月9日から28日となっていますので注意して早めに準備する必要があります。


これからの勉強

入試まで2ヶ月を切りました。この時期で重要なことは復習と定着の徹底です。受験校の過去問を授業の中でもどんどん解いていきますが、解答・解説の授業を受けて更に家庭できちんと復習と定着ができるかどうかです。復習と定着とは、次に同類の問題が出たら必ず解けるレベルであることです。


インフルエンザ

時期的に、入試前後になるとインフルエンザが猛威を振るう年があります。入試当日、万全の体調で受験するためにも是非インフルエンザの予防接種を受けて下さい。常日頃の努力を無駄にしないためにも。免疫ができるまで2~3週間かかるそうです。私自身、11月上旬に今年も夫婦で予防接種を受けました。



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